手触りが良く誰もが憧れを抱く素材

生地素材のことをあまり知らない人でも、絹と聞いたときには
手触りが良いもの、高級感がありエレガントで上品、希少性が高いなど
さまざまなイメージができるのではないでしょうか。

最近は、絹を素材にしている風呂敷も登場していて、人気を集めているようです。

絹素材の風呂敷

ちなみに、風呂敷に使われる生地にはレーヨンやポリエステル、
アセテートやナイロンなど比較的安価なものをイメージされる人も
多いかもしれません。

絹およびポリエステル、そしてレーヨンはちりめんが多く、
綿素材の場合はシャンタンへの人気が集まっています。

ちなみに、ちりめんとは糸を平織りにして作った織物の総称で、
シャンタンとは縦が普通の糸で、横が玉糸で織られた先練りの平織り物を指します。

なお、絹はシルクのことを意味するわけですが、シルクは蚕蛾の幼虫が作る
繭(繊維)から得ることができる天然の素材を使った糸です。
直径2~3mmの小さな繭から約1,500mの長さの糸を作ることができると
いわれており、初めてこのことを知った人は驚くのではないでしょうか。

手触りが良いことに加えて光沢かある、このような特徴があります。
風呂敷にシルクを使うと肌触りが良くて適度な光沢は
高級感を高める効果を期待できます。

洗濯はドライクリーニングのみ

風呂敷も頻繁に使っていると汚れてきますので、洗濯したい人も多いことでしょう。
シルクは水に弱い繊維で水に濡れると縮んでしまい、風合いに変化が生じることもあります。

風呂敷に贈り物などを包んでいるとき、雨が降っている場合は
濡れないようビニールなどで覆っておくことも大切です。
汚れて洗濯したいときはクリーニング店に持ち込めば
ドライクリーニングできれいにして貰えます。

仮に、絹はシワになりにくい生地ですが、シワなどが目立つとき
アイロンをかけたくなる人も多いのではないでしょうか。

アイロンを使うときは、中温で裏側から行うのがポイントスチームは
水分を与えてしまうので使わないことが大切です。

アイロンがけのポイント

絹製の風呂敷がなぜ光沢を持つのか、これは持っている人なら
雑学として覚えておいても良いのではないでしょうか。

元々シルクは古代からとても貴重で高級な生地として使用されていましたが、
蚕蛾が繭玉を作り出してから生地になるまでには長い歳月や工程が必要です。

その工程の中に高雅な風合いそして光沢を作り出すものが含まれます。
繊維の断面は三角形になっていて、光はそのまま反射することは少なく
透過・屈折・内部で二次反射など、マイクロフィブリルの中で
繰り返されることから、独特な光沢が得られるといいます。

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