現代ではあまりなじみのない風呂敷ですが、エコバッグ代わりに使ったり、包むのが難しい形のものをラッピングしたりひざ掛けやストールに使ったり…
自分好みの風呂敷を一枚持っているととても便利です。
絹や綿が一般的ですが、独特の肌触りのちりめん、レーヨンやポリエステルなどの化学繊維、用途や好みによって素材も自由に選ぶことができます。
風呂敷は、正確には縦が横に対して2~3%長いのですが、正方形でもよいでしょう。大判(約90cm角)や二幅(約75cm角)が一般的ですが、好みのサイズで作ってみましょう。
作り方はいたって簡単。
希望した風呂敷の大きさの四辺に1.5cmずつ縫い代を足して裁断し、端を処理するだけです。自分好みのマイ風呂敷、ぜひ作ってみてください。
実際に風呂敷を手作りしてみる
風呂敷は布地をカットして、端を3つ折りにして縫って作ります。塗った部分の上下が天地(丈)、左右が幅と呼ばれます。幅よりも丈がやや長いのが一般的ですが、正方形のもの好まれています。
サイズは丈が52㎝の金封などを包む小さな中巾から、布団などを包む丈230㎝の大きなものまで様々です。用途に応じて、サイズの違うものを使えるので便利です。
デザインは花や鳥などの目立つ柄が描かれた主柄を始め、十字の形で4分割し模様を付ける市松取りや風呂敷を縁取りした枠取りなどがあります。更に、風呂敷を縦や斜めに仕切って別の絵柄や色を施した片身替り、風呂敷の左右で柄や色を変える縦替わりなど色々な種類があります。
また、色に関しては昔から人々に親しまれた伝統的な色が用いられています。いくつかに色分けがなされており、鮮やか朱や紅色といった赤系、黄金などの黄系、鶯や常盤、萌黄などの緑系、藍や紺などの青系があります。
更に、昔より気高い色として使われている紫系や、趣がある茶系などに分けられます。同じ系統の色でも、濃さや渋みによっては色の雰囲気ががらりと変わります。慶弔時など使う場面によって、相応しい色を選ぶことができるので便利です。